“きっかけ”になれる場所へ
- ゴブルジム・スタッフ
- 6月10日
- 読了時間: 3分
更新日:6月23日
会員の方が、知り合いの高校生を体験に連れてきてくださいました。
高校1年生で、現在は野球部のピッチャーとして活躍されているそうです。
小学生の頃には、なんと極真空手をやられていたとのこと。
実際に動いている姿を見ると、その経験がしっかりと身体に刻まれているのが伝わってきました。
動きの一つひとつに芯があり、集中力や体幹の安定感も見事でした。
最近はWEBからの体験申込も少しずつ増えてきていますが、こうして誰かが「紹介したい」と思ってくれること。
その気持ちに支えられて、ジムの輪が少しずつ広がっていることを実感しています。
ちなみに、その前の週にはWEBから体験申込をしてくださった女性お二人がいらっしゃいました。
姉妹とのことで、体験前から柔らかく明るい雰囲気があり、仲の良さが印象的でした。
お話を伺うと、おふたりとも学生時代はバレーボール部に所属し、全国大会への出場経験もあるそうです。
動きには体幹の強さやフットワークの軽さが自然と表れており、
「初めてなのにとてもスムーズだな」と感じたのも納得でした。
格闘技は初挑戦とのことでしたが、興味を持って前向きに取り組んでくださり、その姿勢がとても印象的で、
こちらとしても新鮮な学びと刺激をいただけた、ありがたい時間でした。
ジムという空間には、本当にさまざまな人が集まります。
年齢も、経験も、目的も違いますが、その多様さこそが場に活気と深みを与えてくれます。
うちのような小さなジムでも、それは変わりません。
むしろ、規模が小さいからこそ、一人ひとりの存在が空間全体に影響を与えます。
交わされる言葉や空気感が、その場の雰囲気を形づくり、積み重ねによって自然と空間に色がついていくのです。
格闘技という共通の「動き」を通じて、それぞれが自分と向き合ったり、他者と交差したりする。
その中に、小さな発見や気づきがあります。
そうした積み重ねが、ジムという場所を静かに育てていくのだと感じています。
今回来てくれた高校生の彼も、最初はやや緊張していましたが、動き出すとすぐに身体のキレが見えてきました。
打ち方にも力任せでない工夫があり、フォームにも空手の経験がうかがえます。
加えて、ピッチャーという立場からか、肩や体幹の使い方に対する意識の高さも印象的でした。
こうした背景を持つ若い人が体験に来てくれるのは、私たちにとっても良い刺激になります。
「どう導けば、この子の持つ力をさらに引き出せるか」――そう考えながら向き合う時間は、とても有意義です。
格闘技に対して、「難しそう」「きつそう」というイメージを持たれることもあります。
ですが、実際に身体を動かしてみることで、「楽しい」「気持ちいい」という感覚が自然と湧いてくる瞬間があります。
こちらから強く勧めなくても、自分の中から動き出す感覚。そうした体験が、きっかけになることもあるのです。
だからこそ、私はよく「とにかく一度、体験してみてください」とお伝えしています。
もちろん、全ての方に響くとは限りません。
それでも、短い時間の中で真剣に向き合い、何かひとつでも感じていただけるように尽くすこと。
それが、私たちが大切にしている姿勢です。
体験は一度きりかもしれません。でも、そこで交わした時間や空気は、きっと何かの種になると思っています。
今日の出会いが、明日の新しい習慣や、少しの自信、あるいは人生の方向を変えるきっかけになるかもしれない。
運動が目的でも、ダイエットでも、「ちょっと面白そう」という気持ちでも、理由は何でも構いません。
自分の足でその扉を開けてくださったこと。その一歩の勇気に、私たちは誠実に応えたいと思っています。
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